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模様と色が調和した器(T.M.さんの作品)

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ガラス教室  2019/03/05 (火) 16:45 水吉郁子
IMG_3066_m.jpg
先日、カケラ使いの達人を紹介しましたが、
今日紹介するのは、別のタイプの達人です。

今から25年ほど前、
パウダーフュージング技法を考案して、
ガラスの粉で絵を描く方法を思いついた頃、
試しに、ガラス板にめいっぱい
絵を描いたことがありました。
でも、上手く作品に仕上げられないまま、何年か経ち、
結局、教室のカケラ箱に入れてしまいました。

他の小さなカケラと違って
丸くカットすれば、そのままお皿が作れるような
大きなガラス板だったのですが、
大きければ使えるかというと、
そうでもありません。
絵が描いてあったりすると、
描いた人の個性が強く出るので、
調和をとるのが難しいからです。

そのガラス板を拾ったのがT.M.さんですが、
私が持て余したものなので、
作品に仕上げるのは簡単ではありません。
教室備え付けの個人ボックスの中で保管し、
ときどき取り出して眺め、再び箱の中へ、
繰り返すこと数年、
少しづつ頭の中でイメージをまとめていき、
ようやく作品になりました。

四角のパーツの組み合わせが上手で、
バランスがとれているところが
美しいのですが、
私は、中央のハートに目が留まりました。
ハートって世の中に溢れ過ぎてて、
上手に使うのが意外と難いのですが、
大人っぽく、おしゃれな感じになっていて、
作品全体をまとめあげる存在になっています。
センスの良さを感じますね。

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