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第57回日本クラフト展にI.Y.さんの作品が入選しました
幾何学的でシャープな形と
日本の伝統文様を組み合わせて
作品を作ってきたI.Y.さんの最新作です。
この作品は、菱形を組み合わせて作った
幾何学模様のベースの上に、
型染用の型を使ってガラス粉を振りかけて青海波文様を付け、
スランピング技法でお皿に成型してありますが、
その波模様の付け方がポイントです。
最初、色のついたガラス粉で波模様を付けていたのですが
ベースの幾何学模様と、粉を振った波模様が重なってしまい、
お互いの色や形を邪魔していました。
そこで、色のない無色透明なガラス粉を使い、
ガラスの粉の形が残るくらい低温で焼き付ける方法に変更しました。
この方法だと、振りかけたガラス粉は透明なので
ベースの幾何学模様はそのまま見えます。
でも、ある角度で見ると、
ガラス粉を振ったところで光が乱反射して
波模様が浮かび上がります。(下の写真)
菱形を組み合わせたシンプルなデザインだと思ったのに
見る角度を変えると模様が浮かび上がって、
発見と驚きがある、
なんともおしゃれな噐になりました。
この作品、第57回日本クラフト展に入選しました。
写真だと光に反射する波模様が分かりにくいので、
会場で実物を見てもらえると、
波模様が浮き上がる面白さを体験できると思います。
是非、お立ち寄りください。
日本クラフト展は2018年1月14日まで開催しています。
詳しくはこちらの案内ご覧ください。
会場の風景です。