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揺れる波間のお皿(Y.R.さんの作品)
パウダーフュージングの基本工程は
ガラスの粉を加熱焼成してガラス板を作るところから始まりますが、
そのガラス粉の粒子の大きさによって、
焼成後のガラス板の風合いが変わります。
教室では、普通、粗塩サイズと米粒サイズの
二種類の大きさの粒を使い分けて、
風合いをコントロールしていますが、
この作品は、直径1センチ前後の大きな粒を使うことで、
独特な風合いを表現しました。
そして、絵柄をつけずに、
独特な風合いをそのまま見せることで、
風で揺れる水面を連想し、
光の反射の美しさを表現しました。
粉の状態のガラスを見て、
そこから焼成後の仕上がりをイメージできないと
こういう作品は作れません。
そのためには、いろいろな大きさの粒を使って、
繰り返し作品を作る、一種の熟練が必要です。
Y.R.さんは、
パウダーフュージングを作り始めて数年経ち、
その辺を感覚的に理解できるようになりました。
一見するとシンプルですが、
そういう熟練によってできた作品です。