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空に抜けていく青いカケラの長皿(M.E.さんの作品)
パウダーフュージングを始めて日が浅いM.E.さんの三作目です。
青いグラデーションのガラス板を作り、
それを型に合わせてカットしようとしたのですが、
失敗して割ってしまいました!
でも、大丈夫。
パウダーフュージングでは、
この程度のことは失敗とは言いません。(笑)
でも、割れたところをくっ付けて元に戻すことにはできません。
くっ付けて焼き直すとどうしても細い筋が残ってしまうからです。
そこで、敢えて1センチほど間隔を空け、
間に青いカケラを並べることにしました。
そうすることで、青いグラデーションに一筋のラインが走り、
作品に変化が加わりました。
それを見て、もう少し変化を加えたくなったので、
割れたラインと十字に交錯するように
もう一本ラインを追加しました。
今度は低めの温度で粒の形が残るように焼き付けたので、
最初に焼き込んだ四角いカケラのラインと
前後感を感じるようになりました。
一つだけ、皿の縁から飛び出すようにカケラを焼き付けました。
それが、大空に飛んで行きそうに見えて、広がりを感じます。
ちょっと、お茶目ですね。
この作品は、制作工程を経る都度、印象が変化してきました。
割れたことを失敗と考えて、そこであきらめるのではなく、
気持ちを切り替えて先に進むことで、
面白い展開に結び付くことがあります。
そういうのもパウダーフュージングの面白さだと思うんですよ♪