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道端や川辺に草や新芽が出てきて、
日毎の変化が楽しい季節になりました。
私は、普段の生活の中で見落としがちな、
でも、よく見ると心が和む可憐な野の花が大好きで、
野の花をモチーフにした作品をいくつか作ってきました。
今回、紹介する新作は、
そんな野の花をモチーフにした大皿です。
背景に月を描き、
野の花の可憐さそのままに、
野の花や私たちが生きる大地の広がりや風を感じるような、
そんなイメージが伝わると嬉しいなぁ♪
新作を作る時は
絵柄だけでなく、いろいろな事を考えるのですが、
今回は、ベースになるガラス板の作り方を工夫しています。
ベースのガラス板は、4色のガラス粉で使い、
まず、一番下の色の粉を棚板の上に平らに置き、
その上に別の粉を層状に重ね、さらにその上に粉の層を重ね、
これを4回繰り返してガラスの粉で四つの層を作り、
それを電気炉で焼成してガラス板にしてあります。
(ここまではこちらの作品と同じです)
このベースの上に絵を描くのですが、
最初、ベースの上に直接野の花を描いてみました。
その結果、ガラスとは思えない、
陶器のような質感が魅力の作品になりました。(下の写真)
この陶器のような質感はとても気に入っていたのですが、
月と野の花の間に空間や風をイメージしたかったので、
ベースの上に透明なガラス層を重ね、
その上に野の花を描くことにしました。(下の写真)
こちらは透明なガラス層の上に描いたので、
月と野の花の間に空間ができ、
よぉ~く見ると野の花の影が月に写ってます。
写真で分かるといいんですけど...
この空気感が気に入ってます。