このページにコメントを付ける
街の空を彩る組皿(Y.M.さんの作品)
まず、ガラスの粉を棚板に置き、
その上に銀箔を乗せて、銀箔入りのガラス板を作りました。
そこに、街並みを型取った型紙を乗せ、
青いガラスの粉を振りかける方法(型抜き)で街並みを表現しました。
同じ型を少しずらして粉を振りかけたので、
街並みが2重になっています。
同じ型紙をずらして2重にしただけなのに、
奥行きと立体感が全然違います!
次は空の部分です。
銀箔の生地の表情を生かした空に
4枚のお皿それぞれに別々の絵柄を描いたのですが、
絵柄に合わせて異なる技法を使い分けました。
右下のお皿に描いた空飛ぶ魔女は街並みと同じ型抜きです。
他の3枚の花火と気球と鳥の群はガラスの粉で丁寧に描いてあります。
どの空にも白い月が浮かんでいますが、これも型抜きです。
型抜きでも、粉でも絵を描くことはできますから、
深く考えないと一つの技法で済ませがちになります。
そこを安易に流されず、
それぞれのモチーフに合った技法は何なのかよく考えて、
技法を使い分けました。
その結果、表現の幅が広がり、見応えのある作品になりました。
この作品にはたくさんの要素が詰まっています。
それが今後の作品にどのように生かされていくかも楽しみです♪