N.Y.さんはシマエナガやクマなど
可愛くて繊細な絵を描いた作品を作ってきました。
今回は小鳥をモチーフにして
プレートを作る事にしましました。

まず、パーツ作りです。
盛り塗り技法でプラスチックシートにガラス粉で絵を描き、
乾燥して、剥がして焼きます。
可愛い小鳥のパーツが出来ました。

リムの縞模様のパーツは
盛り塗り技法で3色の不透明ガラス板を作り、
同じ大きさの長方形にカットします。

パーツができたらプレートに仕上げます。
小鳥のパーツを棚板に置いて
上から透明のガラス粉をかぶせて焼きます。
焼いた小鳥のガラス板を円形に整えて、
その周りに長方形のガラス板を並べてリムを作り
もう一度透明のガラス粉をかぶせて焼きます。
そして絞り出し技法で鳥の目を描き、再度焼きます。
そしてスランピング技法で成型して完成です。

この作品のポイントはリムの部分にあります。
小鳥のパーツとリムの長方形のパーツを
一遍に棚板に置いて焼くこともできるのですが、
そうすると、
長方形を並べるときやガラス粉をかぶせるときに
リムの部分の長方形の位置がずれて、
長方形で作った円が乱れてしまいます。
そこで、一旦小鳥を描いた中央部分を焼成し、
丸く形を整えてから
その縁回りに密着させて長方形を並べることで
美しい円を作りました。

丁寧に仕上げたリムが心地よさを感じさせ、
小鳥の可愛いさが引き立つ作品になりました。