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煌めく光の小皿(ガラス教室のS.N.さんの作品)
S.N.さんは、抽象的なイメージの作品を作ることが多く、
今回は、キラキラした木漏れ日のイメージを小皿にしました。
ベースの乳白色のガラス板の上に
太陽に見立てたオレンジ色の丸とグリーンの丸を置いて、
上から透明のガラス粉をかぶせて焼き、
さらに上に丸い黄色のパーツを更に重ねて
パーツの形が残るように加減しながら焼き、
スランピング技法で成型しました。
後から重ねた黄色の丸いパーツは
上から透明のガラス粉でカバーしていないので
うっすらとパーツの形が表面に残っています。
そのため、見る角度によって
下にある葉っぱをイメージした丸い緑の輪郭が変化します。
それが太陽の光が新緑の葉っぱに反射して
キラキラと光っている様子を表現しています。
形にならないイメージは
作品にしていくことが難しいのですが、
S.N.さんは自分の中のイメージを分解して
目の前の材料の色と形を選び、
工程を考えて作品にまとめました。
頭の中のイメージを形にするという
物作りの醍醐味を感じられる作品になりました。
S.N.さんは、最初、下の作品を作ったのですが、
ベース板を透明にしたため
色の重なりが解りづらくなると感じました。
そこで、ベース板を乳白色にして再度制作しました。
それが上の作品です。
試行錯誤の繰り返しで作品ができます。