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柔らかなシャボンの四角皿(ガラス教室のI.Y.さんの作品)

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ガラス教室の作品紹介  2023/05/16 (火) 21:59 水吉郁子
IMG_3014_m.jpg
パウダーフュージング技法で使う
色ガラスの粉は160種類以上あり、
それが原色の状態で販売されています。
通常、その原色の粉に透明のガラス粉を混ぜ、
色を薄めて使います。
絵の具に水を加えて薄めて使うのと似ています。

そして、絵を描くときに、
チューブから出した絵の具を
ちょうど使い切れないのと同じように
薄めた色ガラス粉も使い切れずに
残ってしまいます。

粉を薄めずに使う技法なら
余った粉を保存用のビンや袋に戻して
後で使うこともできますが、
一度薄めてしまうと戻すこともできず、
少しずつ溜まっていきます。

今回紹介する作品は
その余った粉を有効利用した作品です。

まず、手元にある粉の色と量を見ながら、
棚板に丸く色ガラス粉を置き、
回りに乳白色の粉を敷き詰めて、焼いて、板にします。
板の厚みを出すために
上に透明のガラス粉を被せて再度焼きます。
これで、表面に透明な層ができ、
その分板に厚みがでます。
そして、スランピング技法で成型して完成です。

大小の丸の大胆な配置が
おおらかな広がりを感じさせますね。
優しい色合いのバランスも魅力です。
余った粉で作った作品とは思えません。

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