赤い花の小皿(F.N.さんの作品)

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ガラス教室の作品紹介, パウダーフュージング技法  2018/12/15 (土) 10:29 水吉郁子
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F.N.さんが一枚のハンカチを出して、一言、
「こんな感じの花のお皿を作りたいんです」。
赤い花がプリントされたハンカチで、
花びらが重なった様子がとても綺麗でした。

でも、花びらの重なりを表現するのは少し難しいかも。
普通にガラス板を作って重ねると
ガラスの厚みが増して重たくなるし、
一つ一つパーツをカットして磨くのも大変ですから。

そこで、網目状の超薄のガラス板(右の写真のようなもの)を
重ねることにしました。(ここに超薄ガラス板の説明があります)
これなら、数枚重ねてもガラスは厚くなりません。
でも、薄過ぎて脆いため、ガラスカッターで切ろうとすると、
カッターの圧力でガラスが割れてしまい、うまく切れません。
さあ、どうしましょう...

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こういうときに知恵を絞るのが私の役目です。
そして、ひらめきました。
「焼く前に形を作ればいいんだぁ!」
棚板の上に薄く粉を置いた後、
上の写真のように、
爪楊枝で引っ掻いて形を描いから電気炉で焼成すれば、
引っ掻いた部分に溝ができて、
そこで簡単に切り離すことができます。(下の写真)

この方法を使って
赤い粉で花びらの形を作り、
緑の粉で葉っぱの形を作ります。
そして、予め作っておいた白いガラス板の上に
赤い花と緑の葉っぱを並べ、
上から透明のガラス粉を被せて再度焼成します。
これで花の絵を描いたガラス板ができるので、
最後、スランピング技法でお皿の形に成型して完成です。(最初の写真)

網目状の超薄ガラス板を重ねたことで
色が濃くなったり、混ざったりして
まるでセロファンを重ねたような
透明感のある独特の風合いになりました。
面白いですねぇ。

この方法、バリエーションが広がりそうです
これからどんな作品ができてくるか楽しみです♪
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