色が移ろう黄葉のイチョウ皿(ガラス教室のM.Y.さんの作品)
黄葉の季節です。
日に日に色が変化するイチョウの葉っぱをイメージして
M.Y.さんが大皿を作りました。
一枚のお皿の中に
いろいろな手法が詰まっています。
まず、イチョウの木をイメージした
黄色と黄緑色のパーツから。
これは盛り塗り技法のペーストを作り、
薄く伸ばした後一度焼いて薄い板を作り
それをカットして作りました。
盛り塗りなので不透明な仕上がりです。
次はお皿の右側に見える濃い茶色の三角模様です。
これはガラス粉を一旦焼いて板を作り
それをカットしてパーツの状態にして、
ベースのガラス板を作る際に一緒に焼き込みました。
ペーストではなく、粉をそのまま焼いたので
光を通す仕上がりになりました。
左側に見える薄い茶色の三角模様は
板状のパーツにはせず
ガラス粉をそのままベース板に焼き付けてあります。
濃い茶色と同じ色のガラス粉ですが、
粉を薄く広げた状態で焼き付けたので
色が薄く仕上がっています。
また、ベース板の裏面に焼き付けてあるので、
奥行きを感じさせます。
この薄茶色の三角の上に乗っている
イチョウの葉っぱは銀箔で作ってあります。
微妙な色合いのガラス粉を選び、
いろいろな手法を駆使することで
緑から茶色に変化する時間の経過を表現できました。
立体感もあって、ボリュームと迫力を感じます。
季節感満載♪
M.Y.さんから写真届きました。