線と点が生き生きと飛び交う四角皿(S.K.さんの作品)

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ガラス教室の作品紹介  2015/05/18 (月) 11:53 水吉郁子
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パウダーフュージング技法はバリエーションが沢山ありますから、
初めて作品を創るときは、選ぶことが沢山あって迷ってしまいます。

初めてパウダーフュージングで作品を創るS.K.さんは、迷いながらも、
まず、好きな色をいくつか選び、
形にこだわらず、その色を気持ちの向くままに棚板の上に配置して、
ベースのガラス板を作りました。
そこに絵を描き、その上から透明のガラスの粉をかけて
四角皿に仕上げました。

ペンや筆で絵を描くのとは勝手が違うので、
ガラスの粉で絵を描くのは
最初はなかなかうまくいきません。
ガラスで線を描くこと自体が不慣れなこともありますが、
綺麗に描こうと気をつけるあまり
勢いがなくなってしまうこともありがちです。

しかし、S.K.さんは、細かなところにこだわらず、
勢い良く一気にこの絵を描き上げました。
線がかすれたところは味わいです。
ザクロが題材とは思えないほど
生き生きとした動きのある作品になりました。
生命感を感じる魅力的な作品です。