涼やかなドット模様がかわいい小皿(ガラス教室のI.M.さんの作品)

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ガラス教室の作品紹介  2020/09/29 (火) 13:12 水吉郁子
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I.M.さんはガラスの板を加熱溶着して作る
フュージング技法で以前から作品を制作をしていました。
そして、ガラスの粉にも興味を持ち、
パウダーフュージングを始めました。

パウダーフュージングがフュージングと一番違うのは
好きな色、好きな模様のガラス板を自分で作れるところです。
I.M.さんは、そこを自分の眼で確かめるために、
ガラス板を作るところから始めました。

色見本から色を選び、
スプーンでドット模様を描くように棚板に置いていきます。
そして、上に乳白色のガラス粉を被せて
焼けばガラス板の出来上がりです。
独特な柔らかな風合いのオリジナルなガラス板になりました♪

その板を見て、
「粉を平らに置くだけで自分の欲しい板が作れるなんて!」
と喜んでいました。
フュージング技法の中には、
ガラス板の上に色ガラス粉で色を付ける方法もありますが、
板なしで、粉だけで板を作るところにも関心していました。

この後、ガラス板を丸くカットして
そこにカケラを置きました。
カケラを置いたところが少し盛り上がっているのが
写真で分かるでしょうか?
ガラス板を作るときに粉で模様を付けるのと、
ガラス板にした後でカケラを置くのと、
見え方の違いを確かめたかったそうです。

最後、スランピング技法で成型してお皿の完成です。
工程はシンプルですが、
オリジナルの板が作れるという新鮮な気持ちと
粉とカケラの違いを探る好奇心が
感じられる作品になりました。

私は、もう初心を忘れてしまって(笑)
ガラス板を自分で作るのは当たり前な感覚になってましたが、
自分で好きなようにガラス板を作れることの
面白さを再認識してしまいました。