春を感じる組小皿(K.M.さんの作品)

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ガラス教室の作品紹介  2014/06/30 (月) 09:33 水吉郁子
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K.M.さんの初めての作品です。

白と淡い空色のガラスの粉を棚板の上に撒いて、
その上に黄緑とピンクのカケラを配置して電気窯で焼成しました。
棚板にカケラを置いて、その上からガラス粉を撒くと、
カケラがガラス粉に埋もれるので焼き上がりが平らになりますが、
この作品のように、
まずガラス粉を平らに置いてから、その上にカケラを乗せると、
カケラが埋もれずに表面に凸凹が残ったまま焼き上がります。
粉もカケラも同じガラスですが、
置く順番を変えると焼き上がりが全く違ってくるところが
パウダーフュージングの面白さです。

上の工程で大きなガラス板ができましたから、
次はそれを六つに切って小皿にします。
そのうちの5枚は、そのままスランピングして
粉ガラスとカケラの素材が生きた作品に仕上げましたが、(上の写真)
残りの1枚には絵を描いた上から
透明のガラス粉を被せて仕上げ方を変えてみました。(下の写真)
こちらは上に透明のガラス粉を被せたので表面が平らです。

風に舞う桜のイメージでしょうか?
浮き出たカケラが、桜と新緑が風に舞っているようにも見えます。
春の空気を感じる柔らかな色合いが素敵です♪
実はK.M.さんは男性! 優しそうな雰囲気の方です。
人柄が作品に出るんですねー
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