ゾウの小皿(ガラス教室のH.M.さんの作品)

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ガラス教室の作品紹介  2022/07/07 (木) 13:10 水吉郁子
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パウダーフュージング技法は
ガラスの粉から全て作ります。
ガラス板を作るのもガラスの粉、
線を描くのもガラスの粉、
面を塗るのもガラスの粉、です。
ガラスの粉の使い方を変えて、
いろんなことをするわけです。

そして、そのガラス粉の使い方によって
同じ色のガラス粉でも仕上がりが変わります。
例えば、
ガラス粉をそのまま棚板に置いて焼くと
透明感のあるガラスになりますが、
盛り塗り技法だと
不透明に仕上がります。

この辺の違いは実際に試してみないと
実感として理解できないので、
H.M.さんは、試しに二つの方法を使って作品を作り、
違いを確かめてみました。

制作工程に沿って説明しましょう。
まず、盛り塗り技法で板を作り、
それをカットしてゾウの耳を作ります。

次に、棚板の上に
ゾウの形にガラス粉を置きます。
その上に先ほど作った耳を乗せて焼くと
ゾウのガラス板ができます。
そうしたら、輪郭の線を描き加え、
上に透明なガラス粉をかぶせて
もう一度焼き、
最後、縁回りを少し持ち上げるように成型して完成です。

こうして出来上がった作品の写真、
特に、耳に輪郭を入れてないものを見ると
(下の方にある2枚目と3枚目)
分かりやすいと思います。
使ったガラスの粉は同じ色なのに
使い方によって違う仕上がりになるんです。

今日は技法の話中心でしたけど、
そんな話がどうでもよくなるほど
絵が可愛いですね♪
この感覚がいいなぁ。

絵柄を変えて何枚か作ってみました。
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