色が漂う大皿(Y.R.さんの作品)
作品の元になるイメージはいろいろです。
花や動物など具体的なものもありますが、
夕暮れ時に刻一刻と変化する空の色だったり、
海に潜って見る水の揺らぎだったり、
水面に反射する光だったり、
形にならない抽象的なイメージもあります。
Y,R.さんは、抽象的なイメージの作品を作ることが多く、
自分の感覚を大事にして、色や濃さを吟味しながら
形にならないイメージをガラス粉に置き換えていきます。
黙々とガラス粉を置いていく作業中は
指先と頭の中で語り合っているようで
「何作っているの?」なんて
声をかけてはいけない感じになります。
どんなイメージが頭に広がっているのか
私にはわかりませんが
ガラス粉が混じり合いながら、
漂うように変化する色が美しい大皿になりました。
お皿自体の厚みは、さほどでもないのに
奥深さを感じます。
ガラス粉でなければ表現できない
この風合い、私好きだなぁ、、、
大きく二つに分かれた色合いが
料理を盛っても映えそうで、
お皿としての使い勝手も良さそうです。