キャスティングビレットという
たこ焼きのような形のガラス塊が市販されています。(下の写真)
元々、耐火石膏の型の中に入れて電気炉で加熱成型したり、
砕いてガラス粉を作ったりして、原材料として使うものです。
これが、30色以上もあって、形も綺麗なので、
その魅力を活かして創ったのが「ハウス ペーパーウェイト」でした。
それを発展させて、
花畑のイメージを表現したのが今回の作品です。
前作との一番の違いは、キャスティングビレットを二つ重ねたところです。
二つのキャスティングビレットの両方に花を描き、
それを重ねて電気炉で加熱溶着してあります。
すると、塊が熱で柔らかくなり、つぶれて一つの塊になります。
そして、それぞれに描いた花が二層に見えます。
顔を前後左右に動かし、少し角度を変えて覗き込むと
花の見え方が変化して、花畑の奥行きが感じられます。
写真では分かりにくいかもしれません。
来週からの伊勢丹の個展(2016年6月8日~14日)で展示販売する予定なので、
現物を見てもらえるとうれしいです。
これがキャスティングビレットです。
綺麗なので、装飾と見本展示を兼ねて教室にいつも飾ってあります。
ガラス塊の色や花の模様が異なるバリエーションが沢山あります。