パウダーフュージングで作ったガラス板には気泡が入った独特な風合いがあります。
それを何枚も重ねて厚みを持たせると何とも言えない表情になります。
その魅力を伝えたいと思い、ここ数年、街シリーズのオブジェを作ってきました。
この作品はその魅力を発展させ、
飾るだけではなく、香りを楽めるようにしたオブジェです。
この作品は7枚のガラス板を重ね合わせて加熱溶着してありますが、
真ん中の4枚目のガラス板だけ
四角く凹ませた形のガラス板を使いました。
すると、凹んだ形のところがガラス板1枚分の穴になります。(下の写真)
そこにフレグランスオイルを入れておくと、仄かに香りが広がります。
穴の上に丸いガラス板を置くと、
雲の上に浮いた月や太陽のようにも見えてきます。
このように穴が開いた形にすると、
穴の部分だけガラスの厚さが薄くなり、
加熱したときに熱の伝わり方が変わってしまいます。
そのため焼成作業が難しくなり、失敗も多くなります。
でも、穴を大きくして花器にしようかな...とか
想いは大きく広がってます♪