夜空に眠る天使のオブジェ(ガラス教室のT.Y.さんの作品)
T.Y.さんは天使をモチーフにした作品を作り続けています。
独特の世界感があり、
私は、その展開を楽しみに見ています。
そして、今回、
「次は天使がお布団に眠っているオブジェを作ります!」
ということで制作し始めました。
お布団?? よく分からないのですが、
どーなるのか楽しみです。
まず、天使のパーツを盛り塗り技法で作ります。
盛り塗り技法はガラス粉を厚く盛るようにして描くと
立体的なパーツができるので、その方法で作ります。
月のパーツも作ります。
次はお布団のパーツです。
こちらは、普通に(余り盛らずに)盛り塗り技法で
敷き布団と掛け布団を描きました。
そして、焼き上がったパーツを
敷き布団、天使や月、掛け布団の順に重ねます。
更に上には一緒にくつろぐ猫も添えました。
これを焼くと、熱でパーツが柔らかくなり、
自然にたわんで溶着します。
これで、お布団で幸せそうに眠る天使のオブジェの完成です。
心地よさそうに眠る天使を見ていると
こちらにもその気分が伝わってきて
幸せな気持ちになる作品になりました。
教室でも皆、作品を見て「わぁ~」と言いながら、
幸せそうな顔をします。
誰も何に使うの? とか聞きません。
ただ置いておくだけで良いのです。
後日、灯りを灯してみましたぁ!
と、T.Y.さんから写真が届きました。(下の写真)
盛り塗り技法で作ったパーツは不透明な仕上がりになります。
ただ、不透明とは言っても、
陶器のように完全に光を遮るわけではないので、
まるで光を内部に溜め込んだように
作品全体が内側から柔らかく光っているように見えます。
盛り塗り技法と灯りの組み合わせが良いですねぇ。
煌めく夜空に眠る天使のイメージが広がります。
この作品、今月開催するパウダーフュージング教室展に出展します。
(こちらに教室展の案内があります)
柔らかな独特の灯りに包まれる天使を見て欲しいなぁ。