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銀箔が華やかな四角皿(I.N.さん、N.M.さん、T.C.さん、T.K.さんの作品)
銀箔を焼き込んだお皿はこんな風に作ります。
まず、ガラスの粉をお皿の形に平らに撒いて、その上に銀箔をそっと置き、
上から透明のガラスの粉で全体をカバーして、
電気炉で焼成すれば出来上がり!
とてもシンプルな工程ですが、
これで銀箔が輝く美しいお皿ができます。
パウダーフュージングの焼成温度だと、銀箔は淡い金色になり、
まるで金箔のような色合いになります。
ガラスで封じ込めているため酸化しないので、変色もありません。
お祝い席の大皿や取皿に使えますし、
普段使いにしても、食卓が華やかになって素敵ですねー。
絵の具だと、色のバランスによっては汚い色合いに見えてしまうことがありますが、
銀箔のような自然物は、どんな色と合わせても調和が取れるし、
どんな食品を盛っても、色のバランスが崩れないのが不思議です。
上の写真はI.N.さんの作品で、
銀箔の下に白いガラス粉を使っています。
シンブルで華やかで、銀箔の風合いが活きています。
下の写真3枚はN.M.さんの作品です。
N.M.さんは色違いで大皿を作りました。
白の代わりに色のガラスを使うとこんな風になります。
色によって銀箔の表情が変化して素敵ですねー。
縁の上がった部分を少なめにして、底面を広くとってあるので、
おせち料理とか、いろんな料理を盛り合わせると華やかになりそう。
N.M.さんは家族で楽しでいるそうです。
大きなガラス板を四つにカットして水色の小皿も作りました。
下はT.C.さんの作品です。
水色とグレーの2色をベースにして銀箔と合わました。
この色の組み合わせは、少し高度な(?)組み合わせですが、
箔と合わせると爽やかで軽やかに見えます。
お皿の形も四隅が流線型に跳ね上がる形になっています。
最後はT.K.さんの作品2種です。
一つは、オレンジと赤の粉ガラスを混ぜた、和を感じさせる朱色と
銀箔を合わせたお皿。
写真では分かりにくいですが、
朱色は銀箔と接したところが黒化して黒く縁取りをしたようになりました。
それが落ち着いた独特の風合いで、更に和っぽい感じになってます。
もう一つは、「金赤」というガラス色と銀箔を合わせたお皿。
印刷業界で金赤というと黄色がかった赤色をさすみたいですが、
ガラス業界では下の写真のような紫がかった赤をさします。
これも和っぽい風合いで華やかな雰囲気を醸し出しています。
銀箔のお皿は工程がシンプルで、わりとすぐに出来上がるので、
教室では、年末になると作る人が増えます。(笑)
私も、それを見ると、もうすぐ新年なのだなーと季節を感じます。