新緑の色が重なり合ったぐい呑み(ガラス教室のW.T.さんの作品)

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ガラス教室の作品紹介  2022/07/25 (月) 23:19 水吉郁子
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教室の隅に、切り落としたガラス片を
入れておく箱があります。(通称カケラ箱、右の写真)
誰でも自由に使えるようにしているので、
ここで拾ったカケラをパーツとして使ったりします。

ただ、本来なら棄ててしまう廃材ですから、
小さかったり、使いにくい形だったりするので
使い方にも工夫が必要です。

そこで、W.T.さんは
カケラから大きなガラス板を作り、
使いやすくしました。

具体的には、
カケラを棚板に敷き詰めるように置き、
上からカケラの色合いと合わせたガラス粉をかぶせて
焼成して一枚のガラス板にしました。
そうすれば十分な大きさになりますから、
好きな形にカットしてパーツを作れます。

下の写真はW.T.さんが作ったものではありませんが、
こんな風に色が混じり合ったガラス板です。
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そのガラス板を丸くカットし、
サギング技法で成型して
ぐい呑みの完成です。(最初の写真)

緑や黄色が重なりあった色合いが爽やかで美しいです。
器を回して見る角度を変えると
いろいろな景色を楽しめますね。