小皿の縁の部分に5色のピンク色をあしらって、ベースになる板ガラスを作り、
そこに花柄を描いた小皿です。
今年の春陽気に誘われて作った作品で、
以前紹介した花小皿とはベースの板ガラスの色も絵柄も同じで、
線描きの色だけ変えたシリーズ作品です。
ピンクの花小皿は白いガラスの粉で線を描きましたが、
このお皿は銀で線を描いてあります。
銀は焼成すると、通常、白い色になりますが、
ベースのガラス板の成分によって化学反応して色が変わることがあります。
この作品の場合、落ち着いた感じのベージュ色に変化しました。
そして、ベースの板ガラスの色も落ち着いた色に変化しています。
花小皿と並べて見ると違いがよく分かります。(下の写真)
この2枚のお皿が、同じ色のベースで作られているなんて
ちょっと信じられません!
制作前にイメージしていた色とは違いますが、
改めて見ると、アンティークレースのような、
渋い落ち着いた繊細な風合いで綺麗です。
こんな微妙な渋い風合いを意図的に作るのは難しいので、
偶然の賜物と言えるでしょう。
こういう偶然もガラスの面白さですね~